魂の夜明け・愛の時代に相応しい商売の仕方

えーとですね、これはもう雑談なんですけどね。

江戸時代とかっていうのは、商人って士農工商でね、商人って一番下だったんですよ。
だから誰も守ってくれない。
その当時上がってきた商人ってのはすっごく優秀なのがいるんですよ。
あのー今テレビでてる高田屋嘉兵衛ってのもそうなんだよね。
そういう人達って、誰も守ってくれない。
 死んだら死んだ。
 船が沈んだら沈んだでもうホントにね、
 国は邪魔することはあっても助けなんか誰もしてくれないんですよ。

それでも叩き上げてきた人達の凄さっつーのは、
ロシアやなんかに捕まって国に連れてかれても、相手の人がその人を信頼しちゃって、
その人に付いてこうって気になっちゃう。

それってなんですかって、人間力なんですよ。
 言葉も喋れないんですよ?
 通訳がいなくったって、国際人ってそういうもんなんですよ。

それの腹もできてないの。
 格好も良くない人間が、英語喋れれば国際人だと思ってるけど、
 英語喋れるやつなんか世界中どこでもいますよ。

世界で一番豊かな国って今ね、日本なんですよ。
その日本で成功も出来ないのに、英語喋って外国行ったら、
 小学生だってあんたの英語より上手いよ。
その程度の英語で日本から持ってった金を使うことはできっけど、
 向こうで金儲けめっけて帰ってこようなんてのは、10年早いの。

と、その人を引きつけた魅力ってなんですか。
かっこよさですよ。
 顔の良さとかスタイルの良さじゃないんだよ。
やっぱしね、商いに命かけてきて、
 誰にも守られなくても生きてきた人間の凄みなんですよ。

私たち商人もホントに守ってもらえない立場なの。
 退職金もないんですよ。
 潰れたからって、勤めに行ってる人は次の再就職だとかいろんな事考えますよ。
だけど小さい商店が潰れたら、国は動きますか?
 誰も動かないですよ。
 自分たちで生きてかなきゃいけなんないんですよ。

それから大手が出てくることもある。
 大手が出てきたらすぐ参ったしちゃダメなんです。
どうせ大手なんてのは、サラリーマンの集まりなの。
 商人になりたくてなった人間が、サラリーマンの集まりなんかに負けちゃダメなの。
どんなにでかくったって商人の集まりじゃないんです。

商人の集まり…我々も商人なの。
 我々は商人が集まってるんだよ。
それがなんでサラリーマンの集まりに負けるんだ。

あのー俺たちは団結しなきゃダメなの。
 良いものを広めなきゃダメなの。
それを自分だけですぐ独占させて欲しい、
ここらへんの地域にはうちしか出さないで欲しい。
…潰れるよ、その考えは。

薪だってそうでしょ。
 一本だけつけて焚き火は出来ないんですよ。
やっぱし寄せ集めて炎になるの。
 一本だけつけといたらすぐ消えちゃうんだよ。

それであっちにあってもこっちにあっても、そこで戦うのが商人なの。
 自分だけに独占さしてくれ…管領です。
 役人の言ってることです。
 役人が指導したもので商いでうまくいったもんなんか一個もないんです。

この前ソ連が潰れ、共産員がバタバタ潰れる。
 結局のことを言うと役人がやったら国でも潰れるんです。
 現実にそうなんです。

我々は誰に守られなくても生き抜ける力があるんです。
それがかっこよさなんです。

一時期いろんな仕事ね、酒屋さんでもなんでもそうなんです。
 酒屋さんも一定地域内に一軒とかいったんです。
その結果それが取り外されることになったら、何十年もやってた人が生きてけないんです。
どうしたら良いか路頭に迷っちゃったんです。
 守られてたのに。
だからみんながセブンイレブンになったり、ローソンになって、
サラリーマンに使われてるんです。
それで24時間ですよ?
 寝る暇もなくやってるんです。
 商人がサラリーマンに今使われてるんです。

それってなんですかっつったら、一定地域に一店なんてなまじ守られたからなんです。
 自由に競争さしてりゃ我々は強いんです。

焚き火でも集まって炎になるんです。
 中華街でもそうなんです。
100軒あって、200軒中華街が出来たほうがいい。
 中華屋さんが200軒あった方が来るんです。
ホントにそういうもんなんです。

札幌のラーメン横丁だってラーメン屋がズラーっと並んでるだけで、名物になるんです。

商人が管領みたいなこと言っちゃダメなんです。
ホントにかっこよく生きなきゃいけないんです。

それで大変なように思っても実はこれが一番楽しくて楽な道なんです。
 楽しようとした時に地獄が待ってるんです。
かっこよく戦おうつった時に神様が我々に味方してくれるんです。

あの、私たちも一生懸命戦います。
みんなも戦って、戦いながら共に伸びる…ということです。

以上です。


CD「商人の覚悟」

ビジネステクニック

困った人を助けた数が売り上げになる
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人は、何か困ったことがあり、その解決方法として
商品を買ったり、サービスを利用したりするんですね。
肩が凝ったという問題点の解決でマッサージに行きます。
どこも辛くないのにマッサージに行く人はいません。

つまり、商品を売る、もしくはサービスを提供するということは
その商品なりサービスを提供することによって
困った人を助けているのです。
つまり、困った人を助けた数というのが売り上げになるのです。

お金儲けが先行してしまうと、そのビジネスはうまくいきません。

ですからビジネスを構築する際に、何に困っている人に対して
どのようにして助ける商品なのか? サービスなのか?
を明確にする必要があるのです。